ダンバー数とは、社会的交流において、一人の人間が同時に維持できる社会関係の最大数を表す指標のことです。具体的には、個人が持つ社会的関係性が多くなると、それらの人々との交流・コミュニケーションを維持するために必要な時間や労力が増え、限界があることから、一定の人数を超えた場合には、深いコミュニケーションを維持することが困難になるとされています。
ダンバー数は、オックスフォード大学のロビン・ダンバー教授が提唱した概念で、彼が行った研究により、人間の大脳新皮質のサイズと社会的交流能力の関係があることが示されました。人間は、150人前後の社会的関係を維持することができるとされています。この数値は、狩猟採集社会のグループや、村落社会、軍隊、企業の社員数など、さまざまな社会的単位において見られる傾向があります。
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