「スマイルカーブ」とは、製造業における生産プロセスの付加価値を示したグラフで、工業化された国々においては、原材料の生産や部品の製造などの前段階や、製品の販売やサービスの提供などの後段階に比べて、中間段階の製造工程で高い付加価値が生み出されることを示しています。
このグラフは、縦軸に付加価値、横軸に工程の進行を表し、製造業における付加価値が「笑顔のカーブ」のように中間段階で高くなり、前段階や後段階では低くなる傾向があることを表しています。ただし、原材料や部品の生産においても、特殊な技術や付加価値がある場合には、高い付加価値を生み出すことができます。
このスマイルカーブは、日本が工業化を進めた1960年代に提唱された概念で、その後、新興国や途上国においても、同様の製造業の発展モデルとして注目されるようになりました。
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