CDNとは、「Content Delivery Network」の略で、ウェブサイトのコンテンツをユーザーにより高速かつ効率的に配信するための技術・サービスのことを指します。
一般的に、ウェブサイト上の静的ファイル(HTML、CSS、JavaScript、画像など)は、ユーザーがウェブサイトにアクセスする際に、ウェブサイトのオリジンサーバーから直接ダウンロードされます。しかし、オリジンサーバーが遠くにある場合や、同時に多数のユーザーからアクセスされる場合、ファイルのダウンロードに時間がかかることがあります。また、オリジンサーバーに負荷がかかり、ウェブサイトの応答時間が遅くなることもあります。
CDNは、こうした問題を解決するために開発された技術で、世界中に分散したキャッシュサーバーを使って、ウェブサイトの静的ファイルを配信します。ユーザーがウェブサイトにアクセスする際に、最も近くのキャッシュサーバーから静的ファイルをダウンロードするため、ウェブサイトの応答時間を高速化し、ユーザー体験を向上させます。
CDNによって静的ファイルの配信が高速化されるため、ウェブサイトのパフォーマンスが向上することが期待できます。また、CDNはセキュリティ対策にも役立ちます。例えば、DDoS攻撃などの攻撃からウェブサイトを保護するために、CDNサービスを提供する企業では、ウェブファイアウォールなどのセキュリティ機能を提供することもあります。
CDNの代表的な企業には、Akamai Technologies、Cloudflare、Fastlyなどがあります。